改訂版 雨月物語―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)上田秋成 ¥ 820 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
改訂版 雨月物語―現代語訳... | |
| 平明な現代語訳が付いた「雨月物語」の改訂版。本作は、クラシックという先入観を捨てて現代語訳で読めば、純粋な奇譚集として楽しむことも出来る。古典や古文が苦手な人にこそ是非この機会に読んでもらいたい。そして、出来ればやはり当時の息遣いや雰囲気の感じられる原文にも挑戦してもらいたいが、しかし、個人的に言わせてもらえば、古典であろうが何であろうが、究極的に文学はエンタテイメント。楽しみ方はそれぞれなので、現代語訳だけでストーリーのみを楽しむというのも一つだろう。雨月物語は、他の文庫にもあるが、今回の改訂で、現代語訳とあらすじ、原文と注釈、最新成果を反映した補注、作者年譜と、読書案内の情報が満載さてれた。読みやすく、しかも値段も他社よりはるかに安い。初心者にも、ディープな読者にも両方対応していてオススメ。新しい解説は、今はやりの同時代画家伊藤若冲との関係にも触れていて読み応えあり。 | ||
怪談 牡丹燈籠 岩波文庫三遊亭円朝 ¥ 630 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
怪談 牡丹燈籠 岩波文庫 | |
| 中国の有名な怪談の翻案である。但し幽霊話は作品の主軸ではなく、全体の主題は仇討ち話であるから、怪談と思って読むと勝手が違う。カランコロンの怪談の方は物語の前の方で終わってしまい、しかも何が何であったのか、判然としない。それだけを楽しみに本書を読んだ人には、欲求不満が募るはずである。 それでも、円朝の語りそのままと思しいこの作品には言い難い魅力があって、語り口の巧妙さに本を置くことができなかった。勧善懲悪の古典であってとりたてて仕掛けがあるわけでもないのに、読者を引き込む力が凄い。名人の高座、如何ばかりであったか、本書からでも幾分かは窺い知れるように思れる。 斯くして、文章はリズムがよく、大変読みやすい。難しい知識も要らないから、臆せず手にとって一読されることを勧める。平文で読める、江戸文化の精華であると言ってよい。 歌舞伎を見たので読んでみましたが、全く別物ですなこれは。 円朝の高座での話を速記でしたためたもので、この時代の作なれども言文一致の見事な作品に仕上がっていることにまず驚嘆します。円朝の講談での流れるような台詞回しがそのまま写し取られているかのような、文章のリズムと流... | ||
耳嚢〈下〉 (岩波文庫)根岸鎮衛 長谷川強 ¥ 1,155 通常24時間以内に発送 |
耳嚢〈下〉 (岩波文庫) | |
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現代語訳 南総里見八犬伝 上 (河出文庫)曲亭馬琴 ¥ 1,260 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
現代語訳 南総里見八犬伝 ... | |
| 縁あってこの本と合い、その世界に入り込んでみた。最初は古臭くて黴の生えた散漫な話かと想っていたが・・・読んでびっくり、もともと長大なストーリーを凝縮してあるせいか、息もつかせぬジェットコースターストーリー。次に何が起きるか全く想像がつかない一大エンタテインメントとなっている。奇想天外。実に面白い。京極夏彦の文庫ばりに分厚いのだが、あっというまに読破してしまった。現代語の語り口も読みやすく、登場人物の科白と対比されて心地好いリズムを作ってくれている。薬師丸ひろ子の映画しか知らない方も是非御一読あれ。 | ||
現代語訳 南総里見八犬伝 下 (河出文庫)曲亭馬琴 ¥ 1,260 通常24時間以内に発送 |
現代語訳 南総里見八犬伝 ... | |
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耳嚢〈上〉 (岩波文庫)根岸鎮衛 長谷川強 ¥ 1,050 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
耳嚢〈上〉 (岩波文庫) | |
| 岩波文庫の黄版といえば取っつきにくい本のように思われるかも知れません。しかし心配はいりません。文章江戸期のものですし、声に出して読めばイメージしやすいでしょう。内容も現代の価値観では表現するのをためらう話が満載です。ぼくは上中下巻そろえて数年越しでつきあいました。江戸の怪異・幻想的奇談集。奇談といっても怪異な話ばかりでなく、いろんな意味で「おもしろい」説話の宝庫です。古文といっても文章は簡単だし、注釈付きなので読みやすい。作りネタや聞いたような話の多い「新耳袋」など、これに比べるといかんせん幼稚に見えます。 | ||
耳嚢〈中〉 (岩波文庫)根岸鎮衛 長谷川強 ¥ 1,155 通常24時間以内に発送 |
耳嚢〈中〉 (岩波文庫) | |
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雨月物語 (ちくま学芸文庫)上田秋成 高田衛 稲田篤信 ¥ 1,470 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
雨月物語 (ちくま学芸文庫) | |
| 当時の国学の権威、本居宣長の皇国史観を真っ向から批判した合理主義者の秋成。その秋成が描いた妖美な怪談「雨月物語」。そのギャップが私には謎だったのだが、本書を読んで少し理解できた気がする。 冒頭の「白峰」では大魔王崇徳の御霊が登場し、呪詛の念を吐く。ここまでは"能"そのものである。秋成の工夫は、公憤を唱える崇徳に対し、御陵を訪れた西行が理を説く点にある。西行の理を認めながらも私憤に取り憑かれた崇徳の姿は業である。即ち、理と業の対比がテーマ。次作「春菊の約」は中国の書をベースに"義"を描いたもの。こちらも霊が出て来るが怪談とは思えない。著名な「夢応の鯉魚」は離魂譚だが、怪談と言うよりは諧謔味溢れる寓話である。「仏法僧」には秀次の霊が出て来るが、主題は高野山(空海)に象徴される仏教へのアイロニー。中篇「蛇性の淫」にようやく妖怪(蛇神)が出て来るが、ここまで来ると作品の意匠が現代人には分かり易い。最終作「貧福論」は完全な富貴論。しかし、秋成は女性にはだいぶ手を焼いたようだ。 どうも怪談と捉えるのは先入観で、"霊の出現"は一種の様式美と考えられる。各作品は史実や古書をベースに、秋成の思想に... | ||
江戸怪談集〈上〉 (岩波文庫)高田衛 ¥ 903 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
江戸怪談集〈上〉 (岩波文... | |
| 内容は怪談なので読んで退屈することがない。文章も江戸期のもので解説なしでも大丈夫です。声に出して読めば、上中下巻通して一気に読めます。 | ||
曽根崎心中・冥途の飛脚 他五篇 (岩波文庫)近松門左衛門 祐田善雄 ¥ 903 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
曽根崎心中・冥途の飛脚 他... | |
| 「曽根崎心中」は実際の事件と内容を変えて、九平次という悪者を設定して徳兵衛を抜き差しならない状況に追い込みます。天満屋でお初が徳兵衛の死の決意を確認し、徳兵衛がお初の足首を持ってのどを切る仕草をする場面は圧巻です。そして何よりすばらしいのは曽根崎道行の文。「この世のなごり、夜もなごり、死にに行く身をたとふれば、あだしが原の道の霜、一足ごとに消えてゆく、夢の夢こそあわれなり。あれ数ふれば暁の、七つのときが六つ鳴りて、残る一つが今生の、鐘の響きの聞き納め・・」と続く七五調の道行き文は読者を主人公と一緒に曽根崎の森へと誘います。元は普通の心中事件ですが、この事件を聞いた近松門左衛門は、観客が喜ぶような心中物語に仕立てます。涙を流しながら人形浄瑠璃を町人達は見たことでしょう。浄瑠璃作家近松門左衛門の腕が冴え渡っています。有名な「曽根崎心中」。縁の下に隠れた男に、足で心中を誘う女。悲しいけれど、比類のない妖艶さです。「冥途の飛脚」。義理を立てるために、逃亡中の息子には会えないと言い張る父親に、目隠しをして親子の対面をさせる女。人形浄瑠璃の台本だけあって、物語の筋だけではなく、視覚的に涙を誘うよ... | ||
あらすじで読む日本の名著―近代日本文学の古典が2時間でわかる! (楽書ブックス)¥ 1,050 通常24時間以内に発送 ★★★ |
あらすじで読む日本の名著―... | |
| 題名と雰囲気だけ思い出せるけど他は全く、という場合内容と題名が一致しなくて、本棚をあさる寸前・・・などなど、ど忘れがひどい私のための本だと思う。つまり、困った頭の整理に、主人公の名前などを確認するため、細かい部分を確認するためにこの本を使うのがベストだと思う。また、読みながら「そういえばそうだった」と思える。原作を読む、そしてあらすじで確認する。製作した側としてはあらすじを読んで、原作に興味を、というものであろうが、確認以外には向いていない。「高瀬舟」などの短編であばあらすじを読むよりも本編を読むほうが良い。美しい情景、心理描写などが省略されているだけなのだから。もっと本を読んでほしいという気持ちは伝わってきたが、もう少し工夫のある内容であってほしかった。あらすじだけでは読んでも「あぁ、そうなんだ」とどこにも面白みを見出せないのでは。あくまでこれは原作を読んでから手元に置く本だと思う。題名と雰囲気だけ思い出せるけど他は全く、という場合内容と題名が一致しなくて、本棚をあさる寸前・・・などなど、ど忘れがひどい私のための本だと思う。つまり、困った頭の整理に、主人公の名前などを確認するため、... | ||
忠臣蔵とは何か (講談社文芸文庫)丸谷才一 ¥ 1,029 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
忠臣蔵とは何か (講談社文... | |
| 発表当時、忠臣蔵に関する画期的な本として評判になった本の文庫化、現在でも忠臣蔵に関するエッセイ本としての価値は減っていない、司馬遼太郎のエッセイと双子のような「〜に違いない史観」本であり学術文ではない、あくまでも文芸評論家による評論です、司馬が常に売り上げを意識した敷居の低い文体を心がけていたのに対し、旧かな旧字まじりの硬い文体は読者を選ぶとともに「読めるものだけ読んでみろ」的な読者に挑戦的な姿勢も感じる、 忠臣蔵とは何か、との表題に対し著者は忠臣蔵は反体制劇だったといいたいらしいのだが、たしかにその面はあるとおもうが、全編を読み通しても何かすっきりしない、かゆいところに手が届かない、奥歯にものがはさまったまま、と陳腐な表現が逆にぴたりとこの本に当てはまる、 例えば数百年後の評論家が「踊る大捜査線」の魅力を分析して、行き過ぎた官僚主義が跋扈した20世紀末の日本で官僚主義打倒を夢見る国民から圧倒的な支持を受けた刑事ドラマであり、主人公の名せりふ「事件は現場で起きてるんだ!」は、元禄忠臣蔵の大石の名せりふ「長い年月待ちましたのう」に匹敵すると現在はみなされている、などと書いていそうな... | ||
新釈雨月物語;新釈春雨物語 (ちくま文庫)石川淳 ¥ 735 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
新釈雨月物語;新釈春雨物語... | |
| 上田秋成の文学として最もよく読まれるのはやはり「雨月物語」でしょう。 これはとにかくすごいです。 まず最初の「白峯」の書き出しに圧倒されます。 読者を一気に物語に引きずり込む運動感のある文体、巧みな文章構成と緻密な言葉の配置、西行と上皇とのテンポの良い掛け合い。 どこにも隙がありません。 その後も、死して霊となってまで再会の約束を果たす男を描いた「菊花の約」や、人間の羈絆を脱して鯉に化した僧の眼にうつる絶美の自然をえがく「夢応の鯉魚」など、有名作品がずらりと並びます。 どれをとっても、完璧なまでの仕上がりで、全く文句の付けようのない奇跡のような短編集です。 江戸時代にあって、前衛的な短編集をこれほど完璧な形で表現し切った上田秋成に対し、私たちは完全に言葉を失います。 ところが、です。 その一方で「春雨物語」に目を転じると、なんとも状況ががらりと一変してしまうのす。 まず「血かたびら」「天津をとめ」と歴史的なエピソードを淡々と書き連ねる短編が並びますが、どちらも浅く軽い。 紀貫之と海賊との歌論の掛け合いを描いた「海賊」も、よくできてはいますが「雨月物語」で見られたような精... | ||
詩本草 (岩波文庫)柏木如亭 揖斐高 ¥ 693 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
詩本草 (岩波文庫) | |
| 江戸後半期の放浪の漢詩人による、食物に関する漢詩集。 この頃、フランスでは「美味礼賛」、中国では「随園食単」と、名だたる料理評論が出ていますが、この柏木如亭「詩本草」は、彼の興味が味や食の楽しみにあって、個人の好みが躍如、といったところでしょうか。 人生や世の中をおためごかしと思えるほどに書き込む山陽より、よほど近しい漢詩が並んでいます。江戸文化に興味のある人はもちろん、食べ物に注目している人には必読の漢詩文ですね。 | ||
心中への招待状―華麗なる恋愛死の世界 (文春新書)小林恭二 ¥ 756 通常24時間以内に発送 |
心中への招待状―華麗なる恋... | |
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浮世風呂;戯場粋言幕の外;大千世界楽屋探 (新 日本古典文学大系)式亭三馬 神保五弥 ¥ 5,250 通常24時間以内に発送 |
浮世風呂;戯場粋言幕の外;... | |
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南総里見八犬伝〈2〉 (岩波文庫)曲亭馬琴 小池藤五郎 ¥ 798 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
南総里見八犬伝〈2〉 (岩... | |
| 2巻は第三輯および第四輯を収録。犬飼現八信道、犬山道節忠与、犬田小文吾そして犬江親兵衛仁の四犬士登場。このあたりからストーリーの起伏も激しくなり、俄然面白くなってくる。伯母宅に引き取られた犬塚信乃は、伯母の養女浜路と婚約させられる。心優しい浜路は信乃を慕うが、彼は志あるゆえに振り向きもしない。浜路の死には、本気で涙しましたね。そして、敵同士として相見える現八と信乃の楼閣上の闘いは、この巻の一番の見せ場。悲恋あり、アクションシーンあり、山場を惜しんでいません。素直にワクワクドキドキして読んで欲しい。 | ||
新編日本古典文学全集 (81) 東海道中膝栗毛中村幸彦 ¥ 4,680 通常3〜5週間以内に発送 |
新編日本古典文学全集 (8... | |
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万治絵入本 伊曾保物語 (岩波文庫)武藤禎夫 ¥ 840 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
万治絵入本 伊曾保物語 (... | |
| 前半は,「イソポ」という人物についての物語,後半は,「アリとキリギリス」,「ねずみの談合」などでお馴染みの動物寓話がまとめられている.どれもオチがついていて面白く,人間への深い洞察がある.古文とはいえ近世なので読みやすい.高校生で古文の習い始めの人に最適な書物だ.難解な語はページ下段に注がついている.本の後半には浮世絵師の描く挿絵がついていて絵も楽しめる.同じく岩波文庫のイソップ物語と合わせて読みたい.これは、もしかすると原作よりも面白いかもしれません。(原作は同じ岩波文庫の赤本にありますけど。) 日本の風俗に合わせてあるため、原作とは話が変わってしまっているところも、かえって面白かったりします。 それにしても、世間に鬼はいるのでしょうかいないのでしょうか? | ||
南総里見八犬伝〈7〉 (岩波文庫)曲亭馬琴 小池藤五郎 ¥ 798 通常24時間以内に発送 |
南総里見八犬伝〈7〉 (岩... | |
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