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<item rdf:about="http://29-book.bestbook-search.com/detail/01/4044011028.html">
<title>改訂版 雨月物語―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)</title>
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<description>現代語訳が無いとなかなかこのような古典を読む気にもならないものですが、本書はとっても読みやすい現代訳が付いていてお得な値段の文庫になっています。

お奨めは、最後の、「貧福論」です。お金というモノが...</description>
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現代語訳が無いとなかなかこのような古典を読む気にもならないものですが、本書はとっても読みやすい現代訳が付いていてお得な値段の文庫になっています。

お奨めは、最後の、「貧福論」です。お金というモノが徳とは全く別の解釈で、増えたり減ったりすると言う解説は、現代に於いても通用し、なかなかの奥深さを感じさせます。全9作すべてが味わい深く、じんわりと心に届きます。雨月物語は、他の文庫にもあるが、今回の改訂で、現代語訳とあらすじ、原文と注釈、最新成果を反映した補注、作者年譜と、読書案内の情報が満載さてれた。読みやすく、しかも値段も他社よりはるかに安い。初心者にも、ディープな読者にも両方対応していてオススメ。新しい解説は、今はやりの同時代画家伊藤若冲との関係にも触れていて読み応えあり。
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<title>耳嚢〈上〉 (岩波文庫)</title>
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岩波文庫の黄版といえば取っつきにくい本のように思われるかも知れません。しかし心配はいりません。文章は江戸期のものですし、声に出して読めばイメージしやすいでしょう。内容も現代の価値観では表現するのをためらう話が満載です。ぼくは上中下巻そろえて数年越しでつきあいました。江戸の怪異・幻想的奇談集。奇談といっても怪異な話ばかりでなく、いろんな意味で「おもしろい」説話の宝庫です。古文といっても文章は簡単だし、注釈付きなので読みやすい。作りネタや聞いたような話の多い「新耳袋」など、これに比べるといかんせん幼稚に見えます。
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<title>あらすじで読む日本の名著―近代日本文学の古典が2時間でわかる! (楽書ブックス)</title>
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<description>題名と雰囲気だけ思い出せるけど他は全く、という場合内容と題名が一致しなくて、本棚をあさる寸前･･･などなど、ど忘れがひどい私のための本だと思う。つまり、困った頭の整理に、主人公の名前などを確認するた...</description>
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題名と雰囲気だけ思い出せるけど他は全く、という場合内容と題名が一致しなくて、本棚をあさる寸前･･･などなど、ど忘れがひどい私のための本だと思う。つまり、困った頭の整理に、主人公の名前などを確認するため、細かい部分を確認するためにこの本を使うのがベストだと思う。また、読みながら「そういえばそうだった」と思える。原作を読む、そしてあらすじで確認する。製作した側としてはあらすじを読んで、原作に興味を、というものであろうが、確認以外には向いていない。「高瀬舟」などの短編であればあらすじを読むよりも本編を読むほうが良い。美しい情景、心理描写などが省略されているだけなのだから。もっと本を読んでほしいという気持ちは伝わってきたが、もう少し工夫のある内容であってほしかった。あらすじだけでは読んでも「あぁ、そうなんだ」とどこにも面白みを見出せないのでは。あくまでこれは原作を読んでから手元に置く本だと思う。なんとなく名著とはどんなものなのか知りたくて読んでみましたが結局「ふーん」で終わってしまいました。ちょっと興味を持った自分でさえこのありさまですからもともと読書をしない中高生がこの本で原著を読んでみたいという気になるのか疑問だ。やっぱ本当に読む気になるには何か他のきっかけが必でしょう。自分の場合は川端康成の「古都」が上戸彩が主演でドラマのスペシャルをやると知って原作を何度も読みましたがｗきっけけなんてそんなもんです。いくら手っ取り早くあらすじがわかると言っても自分が好きなものと関連づけるようにしたほうが興味がわくものだと思います。若者の活字離れを悲観した高校の校長先生があらすじだけでも読んでほしいと願って作られた本。１作品５ページ程度。明治から昭和にかけての日本の名著２８作品を掲載している。僕は一冊も読んだことがなかった。古くさい感じ。意外に読みにくい。目が活字の上を滑っていくだけ。全然内容が頭に入ってこない。内容を知っていたのは田山花袋の『蒲団』だけ。『春琴抄』が良かったと思う。何が良かったのかうまく説明できない。東大出身の作家ばかり。『斜陽』、『放浪記』、『金閣寺』のさわりを読めただけでも良かったと思う。読了。ちょっと期待はずれ。自分のせいか？この本は古典が「難しいし、分からない」という人でも簡単に理解できます。また、古典が好きな人は、大部分が省略されていることに気づき、つっこみがいがあるでしょう。そして、大長編の源氏物語を読み、途中で挫折した人もこれを読み、また興味が湧くと思います。 う〜ん、いただけませんねぇ。誤字、脱字多すぎます。この本を評価する声として、名作にふれるきっかけになるとありますが、そんなことありませんよ。あらすじ読んで、ふ〜ん、そうかそんな話なんだ（実際に読んだも同然。なにやらお得）、それでおしまい。そんな方が大多数です。あらすじの罠に騙されちゃイケマセン。私が思うのは、本（原著）が売れなくなる要因にこそなれ、読書推進効果はナシでしょう。だって、その本を読んだ熱い思いが伝わるレビューや書評でもないし。そもそも文学作品とは作者の「文体」こそ命なのに、その生命線が要約によってずたずたに引き裂かれ、脱臭されちゃっていますから。毒にも薬にもならない要約文学の力っていったい何なんでしょうか。ためしに現代に存命中の作家は、このようにして自分の作品が要約されることを快く思うでしょうか。あらすじ化を承諾するでしょうか。それも自作のファンでもない人たちによって。ひとつ聞いてみたいものです。この本に収録されている作家の方たちは既に鬼籍に入っていますから、抗議の声も挙げようがありません。著作権は死後50年有効だそうですが、このような利用法で蹂躙されるがまま、というのはいかがなものでしょうか。文学作品を「教育」（なんと胡散臭い言葉！）の名のもとにおとなしくガス室に押し込めてしまっているような気分になりました。言葉は厳しいですが。これではまるで「文学の強制収容所」ではないでしょうか。
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<title>現代語訳 南総里見八犬伝 下 (河出文庫)</title>
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<title>耳嚢〈中〉 (岩波文庫)</title>
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<title>現代語訳 南総里見八犬伝 上 (河出文庫)</title>
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<description>縁あってこの本と出合い、その世界に入り込んでみた。最初は古臭くて黴の生えた散漫な話かと想っていたが・・・読んでびっくり、もともと長大なストーリーを凝縮してあるせいか、息もつかせぬジェットコースタース...</description>
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縁あってこの本と出合い、その世界に入り込んでみた。最初は古臭くて黴の生えた散漫な話かと想っていたが・・・読んでびっくり、もともと長大なストーリーを凝縮してあるせいか、息もつかせぬジェットコースターストーリー。次に何が起きるか全く想像がつかない一大エンタテインメントとなっている。奇想天外。実に面白い。京極夏彦の文庫ばりに分厚いのだが、あっというまに読破してしまった。現代語の語り口も読みやすく、登場人物の科白と対比されて心地好いリズムを作ってくれている。薬師丸ひろ子の映画しか知らない方も是非御一読あれ。
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<title>耳嚢〈下〉 (岩波文庫)</title>
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<title>曽根崎心中・冥途の飛脚 他五篇 (岩波文庫)</title>
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<description>「曽根崎心中」は実際の事件と内容を変えて、九平次という悪者を設定して徳兵衛を抜き差しならない状況に追い込みます。天満屋でお初が徳兵衛の死の決意を確認し、徳兵衛がお初の足首を持ってのどを切る仕草をする...</description>
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「曽根崎心中」は実際の事件と内容を変えて、九平次という悪者を設定して徳兵衛を抜き差しならない状況に追い込みます。天満屋でお初が徳兵衛の死の決意を確認し、徳兵衛がお初の足首を持ってのどを切る仕草をする場面は圧巻です。そして何よりすばらしいのは曽根崎道行の文。「この世のなごり、夜もなごり、死にに行く身をたとふれば、あだしが原の道の霜、一足ごとに消えてゆく、夢の夢こそあわれなり。あれ数ふれば暁の、七つのときが六つ鳴りて、残る一つが今生の、鐘の響きの聞き納め・・」と続く七五調の道行き文は読者を主人公と一緒に曽根崎の森へと誘います。元は普通の心中事件ですが、この事件を聞いた近松門左衛門は、観客が喜ぶような心中物語に仕立てます。涙を流しながら人形浄瑠璃を町人達は見たことでしょう。浄瑠璃作家近松門左衛門の腕が冴え渡っています。有名な「曽根崎心中」。縁の下に隠れた男に、足で心中を誘う女。悲しいけれど、比類のない妖艶さです。「冥途の飛脚」。義理を立てるために、逃亡中の息子には会えないと言い張る父親に、目隠しをして親子の対面をさせる女。人形浄瑠璃の台本だけあって、物語の筋だけではなく、視覚的に涙を誘うように書かれているように思います。どの作品も、登場人物（特に男性）は情けない。してはいけないような借金をして、首が回らなくなり、挙句は死に向う。けれど、その情けなさゆえに悲しさがあるわけです。一度、実際の文楽を見て雰囲気を掴んでおけば、上演を見たことのない作品の台本だけでもかなり楽しめます。
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<title>万治絵入本 伊曾保物語 (岩波文庫)</title>
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<description>前半は，「イソポ」という人物についての物語，後半は，「アリとキリギリス」，「ねずみの談合」などでお馴染みの動物寓話がまとめられている．どれもオチがついていて面白く,人間への深い洞察がある．古文とはい...</description>
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前半は，「イソポ」という人物についての物語，後半は，「アリとキリギリス」，「ねずみの談合」などでお馴染みの動物寓話がまとめられている．どれもオチがついていて面白く,人間への深い洞察がある．古文とはいえ近世なので読みやすい．高校生で古文の習い始めの人に最適な書物だ．難解な語はページ下段に注がついている．本の後半には浮世絵師の描く挿絵がついていて絵も楽しめる．同じく岩波文庫のイソップ物語と合わせて読みたい．これは、もしかすると原作よりも面白いかもしれません。（原作は同じ岩波文庫の赤本にありますけど。） 日本の風俗に合わせてあるため、原作とは話が変わってしまっているところも、かえって面白かったりします。 それにしても、世間に鬼はいるのでしょうかいないのでしょうか？
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<title>怪談 牡丹燈籠  岩波文庫</title>
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<description>三遊亭円朝は、幕末から明治にかけて活躍した落語家で、
歴代の名人の中でも飛び抜けて巧かったと言われいる。
多くの新作落語を創作したことでも知られており、
本作はその中の代表作のひとつで、円朝が高座で...</description>
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三遊亭円朝は、幕末から明治にかけて活躍した落語家で、
歴代の名人の中でも飛び抜けて巧かったと言われいる。
多くの新作落語を創作したことでも知られており、
本作はその中の代表作のひとつで、円朝が高座で演じているのを
速記し雑誌に載せたもの。
これが言文一致文学の始まりとも言われ、明治以降の文学に与えた影響は大きい。
とても読み易く、ほとんど違和感なく読める。
ストーリーは仇討ちの話が中心で、それに牡丹燈籠の怪談を巧みに繋ぎ合わせている。
非常に面白く良く出来た話だとは思うが、都合のよすぎる展開も目立った。
正直言って怪談のところもあまり怖くはない。
しかし名人の口演の雰囲気が伝わって来る感じがして、
読んでいて心地が良い。中国の有名な怪談の翻案である。但し幽霊話は作品の主軸ではなく、全体の主題は仇討ち話であるから、怪談と思って読むと勝手が違う。カランコロンの怪談の方は物語の前の方で終わってしまい、しかも何が何であったのか、判然としない。それだけを楽しみに本書を読んだ人には、欲求不満が募るはずである。

それでも、円朝の語りそのままと思しいこの作品には言い難い魅力があって、語り口の巧妙さに本を置くことができなかった。勧善懲悪の古典であってとりたてて仕掛けがあるわけでもないのに、読者を引き込む力が凄い。名人の高座、如何ばかりであったか、本書からでも幾分かは窺い知れるように思われる。

斯くして、文章はリズムがよく、大変読みやすい。難しい知識も要らないから、臆せず手にとって一読されることを勧める。平文で読める、江戸文化の精華であると言ってよい。
歌舞伎を見たので読んでみましたが、全く別物ですなこれは。

円朝の高座での話を速記でしたためたもので、この時代の作なれども言文一致の見事な作品に仕上がっていることにまず驚嘆します。円朝の講談での流れるような台詞回しがそのまま写し取られているかのような、文章のリズムと流れの良さ。それに人物の台詞の言い回しの妙。

しかも、物語はいかにも江戸時代的なテーマが横たわる仇討ちの物語になっています。『怪談』とあり、確かにかの有名な幽霊も登場しますが、幽霊以上に恐ろしいのは人間の方でございまして、恐るべき因縁と業が絡まり合います。色や欲に溺れ、裏切りと殺しが続き、そこに自己犠牲と忠義が加わり、様々な物語が錯綜しつつ、感動の大団円へと進むのあります。 

どこを読んでも味わい深く面白い、驚くべき作品であります。 
 ｢真景累ヶ淵｣を先に読んでいたので、ちょっとのんびりとした展開に、何か物足りなさを感じてしまいました。江戸っ子が大好きな（？）幽霊話と敵討ちの話の２本立てといった趣なのですが、この二つの話があまり絡み合ってこなくて・・・。娘が恋するあまり幽霊になってしまうという設定や、足がない幽霊のはずなのに下駄のカラ〜ン、コロ〜ンという音が聞こえてくるあたりの風情は凄く好きです！！登場人物のそれぞれの関係が見事に描かれています。別の所で起こっている出来事なのに、実は全部繋がっているという見事なストーリー展開はミステリーを読んでいるように途中で止められなくなります!恐い描写も少しありますが、とにかくストーリーが面白いです!また、昔言葉の綺麗な言葉の流れもぜひ、味わってほしい本です。
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<item rdf:about="http://29-book.bestbook-search.com/detail/11/4480083774.html">
<title>雨月物語 (ちくま学芸文庫)</title>
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<description>当時の国学の権威、本居宣長の皇国史観を真っ向から批判した合理主義者の秋成。その秋成が描いた妖美な怪談「雨月物語」。そのギャップが私には謎だったのだが、本書を読んで少し理解できた気がする。

冒頭の「...</description>
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当時の国学の権威、本居宣長の皇国史観を真っ向から批判した合理主義者の秋成。その秋成が描いた妖美な怪談「雨月物語」。そのギャップが私には謎だったのだが、本書を読んで少し理解できた気がする。

冒頭の「白峰」では大魔王崇徳の御霊が登場し、呪詛の念を吐く。ここまでは"能"そのものである。秋成の工夫は、公憤を唱える崇徳に対し、御陵を訪れた西行が理を説く点にある。西行の理を認めながらも私憤に取り憑かれた崇徳の姿は業である。即ち、理と業の対比がテーマ。次作「春菊の約」は中国の書をベースに"義"を描いたもの。こちらも霊が出て来るが怪談とは思えない。著名な「夢応の鯉魚」は離魂譚だが、怪談と言うよりは諧謔味溢れる寓話である。「仏法僧」には秀次の霊が出て来るが、主題は高野山(空海)に象徴される仏教へのアイロニー。中篇「蛇性の淫」にようやく妖怪(蛇神)が出て来るが、ここまで来ると作品の意匠が現代人には分かり易い。最終作「貧福論」は完全な富貴論。しかし、秋成は女性にはだいぶ手を焼いたようだ。

どうも怪談と捉えるのは先入観で、"霊の出現"は一種の様式美と考えられる。各作品は史実や古書をベースに、秋成の思想に合わせて理知的に再構成されたものと言え、芥川の先鞭を付けた感が強い。秋成の感覚が数百年進んでいたと言える。一種の教養小説を書く意図があったようにも思われる。怪異な味付けは全編を貫く糸であろう。各編のエピソードが重層的に繋がると言う世評だが、作品間で濃淡がある。日中の古典・故事を踏まえ妖異な味付けで人間模様の機微を描き出した、近代文学の遥かな祖と言える短編集だと思う。なお、現代語訳兼注釈者の高田氏は日本怪異学の権威だけあって、その解説も楽しめる。 怪異小説の祖として期待にたがわぬ楽しめる作品だった。こじんまりとした短編集であることが意外だった。怪異は色々あるが、人間の情が一番怖いというのは現代にも通じるところだ。
 本書は原文一節ごとの「読み下し文」に、語句の解説である「語釈」、原文全体の「現代語訳」、そして引用されている原著の紹介や、時代背景、文章や創作上のポイントなどを解説する「評」が繰り返される構成になっている。手っ取り早く現代語訳だけ読むこともできるし、一節ごとに読み下し文を味わうことも可能だ。
 現代語を読んでいても、評の指摘を確認するために原文や語釈に戻ることもあって、勉強になるなと感じる構成である。特に、校注者が繰り返す、作者の文章のうまさは、原文に戻って読まないと分からないが、これが結構楽しめた。解説がこれまた面白くて、古典の授業では得られなかった感覚だ。
 人々がき終わった夜に書かれて、その時間帯に読んでくれればよい、としてつけられたタイトル『雨月物語』。
 怪談としては最高のタイトルであり、雅な内容を連想させるタイトルです。
 一つ一つの怪談は、単なる怪談ではなく、「義」や「礼儀」、「忠義」、「信義」など、あらゆる「義」の教訓が話となっています。 
 しかし、月の出ている晩か、しとしと雨降る日に読みたい、優雅な怪談集です。
 「義」を教えてくれる「雅」な「怪談」。
 この3っを組合すことができた文学『雨月物語』。
 
 幻想溢れる上田秋成の短編集。しかもただの短編集ではなく、各短編は何らかの形で繋がっていて、円環状の構成になっています。江戸時代に書かれたとは思えない位前衛的な作品でしょう。文章は味わいがあって奥深く、卓越したストーリーテリングで読者を飽きさせません。本当に古さを感じさせません。古典の凄さです。
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<item rdf:about="http://29-book.bestbook-search.com/detail/12/4480089403.html">
<title>完本 八犬伝の世界 (ちくま学芸文庫)</title>
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<description> この本が素晴らしいのは、化政期の江戸読者が、どんな読み方を「八犬伝」に対してしていたのかを、示してくれたところにあります。
 筋を追うだけでも、「八犬伝」は楽しめるのですが、馬琴がどんな“仕掛け”...</description>
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 この本が素晴らしいのは、化政期の江戸読者が、どんな読み方を「八犬伝」に対してしていたのかを、示してくれたところにあります。
 筋を追うだけでも、「八犬伝」は楽しめるのですが、馬琴がどんな“仕掛け”をこの小説に入れていたのかを知れば、ますます面白く読めることを、本書は教えてくれます。小説を読み解く面白さと、それに値する小説の書き手としての馬琴の凄さに驚かされます。
 それに、馬琴がその世界観を現す為に、挿絵をいかに大事に考えていたのかに触れ、その挿絵の解説もなされています。そして、その挿絵があってこそ完本であり、当時の挿絵も一緒に載せられなければ、(馬琴の小説の場合)いかに作品の魅力が、伝わりにくいものであるかも説明されています。
 古典は、後世の者からすれば、その作品当時の人達の共通認識を共有していない為に、当時の人達が感じた面白さが、分からない部分があったりします。だから、研究者以外の一般読者に分かり易くこういう説明をしてくれるような本書は、貴重だと思います。
 犬士は、なぜ八人か？という、素朴な疑問に興味を持たれた方は、ぜひ読んで下さい。きっと、面白く読めるはずです。

本書は、1980年中公新書から出た「八犬伝の世界」を増補したものである。
原著は、八犬伝の口絵を手がかりに、南総里見八犬伝の壮大な仕掛けを大胆に絵解きして、話題を呼んだ名著であるが、何故か近年絶版になっていた（なお、本書のあとがきによれば、中公新書版の絶版は作者の意向だったとのこと）。
さて、今回の「完本」だが、増補とはいったが、新たに加筆、書き改められた分量の方が原著そのままの部分よりもはるかに多いし、章立てまでも変わっているので、別の本といってもいいくらい、印象が違う。
殊に、原著のハイライトともいうべき「八犬士の原基イメージは文殊八大童子」という驚くべき新説が、本書では既定の事実のように補強する新たな事実を紹介しながら、本書の前半三分の一ほどでさらりと明かされているのは、原著のその部分に興奮した読者としては、感慨深いものがあった。
本書では、さらに原著にはなかった犬江親兵衛の原イメージ巡る論考など、新たに掘り下げられた部分も多く、読み応えは十分である。
原著、中公新書版を読んだ方も買って損はないだろう。いや、むしろ、中公新書版を愛読した人こそ、まず買うべきといってもいいかもしれない。
もちろん、八犬伝という名前は知っていて、興味はあるるのだけれど、どういう話かよく知らないという人にもぜひ読んでいただきたいと思う。読後きっと、馬琴の「南総里見八犬伝」を実際に読んでみたくなるだろう。私事だが、自分が「南総里見八犬伝」をなんとか読み通すことが出来たのは、中公新書版を読んだからである。
内容的には、文句なく星五つなのだが、あえて四つにしたのは、原著への愛着が深いゆえ。今回の増補では、焦点がぼやけたというか複数になったため、原著のシャープさが失われた点を惜しんでのことである。
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<title>武道伝来記;西鶴置土産;万の文反古;西鶴名残の友 (新 日本古典文学大系)</title>
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<title>山家鳥虫歌―近世諸国民謡集 (岩波文庫)</title>
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<title>鶴屋南北 ~かぶきが生んだ無教養の表現主義~</title>
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<title>忠臣蔵とは何か (講談社文芸文庫)</title>
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発表当時、忠臣蔵に関する画期的な本として評判になった本の文庫化、現在でも忠臣蔵に関するエッセイ本としての価値は減っていない、司馬遼太郎のエッセイと双子のような「〜に違いない史観」本であり学術論文ではない、あくまでも文芸評論家による評論です、司馬が常に売り上げを意識した敷居の低い文体を心がけていたのに対し、旧かな旧字まじりの硬い文体は読者を選ぶとともに「読めるものだけ読んでみろ」的な読者に挑戦的な姿勢も感じる、

忠臣蔵とは何か、との表題に対し著者は忠臣蔵は反体制劇だったといいたいらしいのだが、たしかにその面はあるとおもうが、全編を読み通しても何かすっきりしない、かゆいところに手が届かない、奥歯にものがはさまったまま、と陳腐な表現が逆にぴたりとこの本に当てはまる、

例えば数百年後の評論家が「踊る大捜査線」の魅力を分析して、行き過ぎた官僚主義が跋扈した20世紀末の日本で官僚主義打倒を夢見る国民から圧倒的な支持を受けた刑事ドラマであり、主人公の名せりふ「事件は現場で起きてるんだ！」は、元禄忠臣蔵の大石の名せりふ「長い年月待ちましたのう」に匹敵すると現在はみなされている、などと書いていそうな状況を想像させるからです、

そこで思うわけです、こりゃ設問自体が変なのだと、

忠臣蔵といえば「仮名手本忠臣蔵」、人によっては「元禄忠臣蔵」、ある人には大仏次郎の「赤穂浪士」、また別な人にとっては史実としての赤穂藩断絶事件、市川中車が吉良上野介を演じた映画を思い出す人もいるでしょう、

著者の頭の中ではそれらすべての上位に「忠臣蔵」という抽象的な概念のようなものがある、と仮定されているようなのだ、私はこれを混乱と考えるが著者の頭の中では混乱は混乱のまま放置されながらも筆はどんどん進むというきわめて「文学的」な作品になっているわけです、第１行目、徳富蘇峰と芥川の会話から混乱が始まるのは逆に用意周到なのかもしれない、

したがって忠臣蔵とはまことに得体の知れない実に不可解なものであることが逆に博覧強記によって証明されていると考えます、

近い将来、海老蔵の大星、七之助の塩谷を期待するような普通の歌舞伎好きの読者にとってもお軽勘平に関する分析や曽我兄弟に関する薀蓄をはじめとして読んで置く価値は高い本です、

日本一文字にうるさい著者ですが、「宗教的確信犯」という間の抜けた言葉を使っていたり(この人、法律や宗教は詳しくないらしい)、「カナッペやサンドイッチのように重層的」などと滑稽な形容をしてみたり(ミルフィーユや牡丹鱧のようにではないし、柱状節理や半導体の断面のようにではないのね)とちょっと愛嬌もあります、見事です。典型美にさえなっている国民的戯曲を一つ一つ史的事実を挙げて、隠された意図を明白にしていきます。それによって、強固な忠君忠孝の啓蒙近世戯曲が反体制戯曲であることが知れて来ます｡ただ、この書のすごさは謎解きのレトリックなことではないです。この戯曲が悪政批判であることを、戯作者も役者も興行主も観客も、世間全てが判っていたと説きます。そして為政者自身すらもそれを心得ていて現実社会にそれこそ芝居がかった政治をなそうとしていただろうと解説していきます｡この書のすごさはそうであるにしても、読後にもう一度読者に大きな驚きを発見させてくれます｡この驚くべき著書を誰に読ませようとするかを思案した時に、困難さを知るのです｡次世代には忠臣蔵など無意味になっている。解題して反体制劇だと理解してもレトリックさは煩瑣で、尚反体制劇など、体制迎合の次世代にとっては理解する意味をなさない。また忠臣蔵を盲信している旧世代にとっては今さら反体制劇だと分ったところで信念を動かすようなことは無いでしょう｡聴衆が誰もいない中で感銘のある演説をしているような薄ら寒い思いをしています。
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<title>漂流記の魅力 (新潮新書)</title>
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<description>日本とロシアの関係がわかるいいノンフィクションだと思います。
「日本にも海洋文学があった」という著者の興奮が伝わってきて面白い。
「ヨーロッパに消えたサムライたち」と併せて読むといいかも。内容はいい...</description>
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日本とロシアの関係がわかるいいノンフィクションだと思います。
「日本にも海洋文学があった」という著者の興奮が伝わってきて面白い。
「ヨーロッパに消えたサムライたち」と併せて読むといいかも。内容はいいんですが、ちょっとページ数が少ないかも・・・
ちなみに吉村氏が書いた６篇の漂流小説とは
「漂流｣、「船長泣く」、「島抜け」、「花渡る海」、｢アメリカ彦蔵」、「大黒屋光太夫」の６篇です。著者は6つの漂流小説を書いた、と本書の中で語る。「島抜け」「破船」「アメリカ彦蔵 」「漂流」「大黒屋光太夫」、あとひとつはなんだろう。吉村氏のファンは、研ぎ削がれた文体と、情景から主人公の心象を掘り出す腕、生々しさに惚れているかと思うが、本書にはそういった吉村氏らしさは薄い。文字が大きく、行間も空いており、却って読みづらい。巻末の破船年表はとても参考になる。 『戦艦武蔵』や『ポーツマスの旗』などで知られるノンフィクション小説家吉村昭氏の著作。吉村氏には『漂流』や『大黒屋光太夫』などの作品もあり、もともと漂流記には多大な関心があったらしい。本書は1793年に遭難し、ロシアに漂着した若宮丸の乗組員たちを主人公に据えている。 シベリアの寒さとどのように戦かったか、皇帝との謁見、世界を半周する航海、長崎に帰着してからの苦難と、ほぼ乗組員たちの行程に沿って物語は進む。しかしロシアに残って日本語教師・通訳として良い暮らしをするか、それとも帰国するかをめぐって起こる仲間割れに重点が置かれ、緊迫感あふれる人間ドラマともなっている。 ただ人間描写、政治状況の分析、漂流記の扱いなどは総じて甘く、物足りなさを覚える。 改行がものすごく多く、平均して一段落が３行くらいなのも奥行きのなさを助長している。著者の本、漂流記系は初めて読んだが、退屈せずに興味深く読めた。機会があったら著者の別の漂流記を読みたいなあ、と思った。普通の読書好きの方なら買って読んでも損はないし、新しく好きなジャンルが増えるかもしれない。
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<title>詩本草 (岩波文庫)</title>
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<description>江戸後半期の放浪の漢詩人による、食物に関する漢詩集。
この頃、フランスでは「美味礼賛」、中国では「随園食単」と、名だたる料理評論が出ていますが、この柏木如亭「詩本草」は、彼の興味が味や食の楽しみにあ...</description>
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江戸後半期の放浪の漢詩人による、食物に関する漢詩集。
この頃、フランスでは「美味礼賛」、中国では「随園食単」と、名だたる料理評論が出ていますが、この柏木如亭「詩本草」は、彼の興味が味や食の楽しみにあって、個人の好みが躍如、といったところでしょうか。
人生や世の中をおためごかしと思えるほどに書き込む山陽より、よほど近しい漢詩が並んでいます。江戸文化に興味のある人はもちろん、食べ物に注目している人には必読の漢詩文ですね。
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<title>絵入り伊曽保物語を読む</title>
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<description>イソップ物語は戦国時代の日本に
キリスト教の宣教師によって伝えられていた。

キリスト教が禁止され、東西の文化交流が行われなくなっても
物語は日本文化にとりこまれて伝えられていった。

もしあのまま...</description>
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イソップ物語は戦国時代の日本に
キリスト教の宣教師によって伝えられていた。

キリスト教が禁止され、東西の文化交流が行われなくなっても
物語は日本文化にとりこまれて伝えられていった。

もしあのまま西洋文化が日本に伝えられていたら
日本はどのような姿になっていたのだろうか。

そんなことに思いをはせる一冊。
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<item rdf:about="http://29-book.bestbook-search.com/detail/20/4831511390.html">
<title>西鶴が語る江戸のラブストーリー―恋愛奇談集</title>
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